頭に来てもアホとは戦うな
朝日新聞出版
正義感から他者と無駄な爭いをするのはもってのほかだ。
なぜなら、相手が勝つ場合が結構あるからだ。
責任感を感じているなら、組織のためならば、戦ってはいけない。
相手を気持ちよくさせて組織のために誘導しないといけない。嫉妬社会・日本では、能力ある本当は出世してほしい人が、多くのアホに結託され、途中で足を引っ張られ、引きずり下ろされてしまいがちだ。アホは権力に擦り寄ってきた場合が多いので、その分彼らは権力の中枢に発信力を持っている。そういう人間を敵にして、怒らせては組織のためにはならないのだ。
タイムコストを考えよ
何をするにしても自分の時間価値を常に意識しよう。一時間あったら何が生み出せるかを考えるのだ。対人関係で思い悩んだり、苛立ったりする時間があれば、その時間で英語やビジネススキルを勉強したり、友人や家族と楽しくすごしたり、英気を養うためにリラックスして趣味にいそしんだりしたほうがずっと生産的だ。
人生は長いと思うが、時間の使い方を誤ればこれほど短いものはない。他者に固執する人間はタイムコストを計算していない。自分の時間価値をわかっていないのだ。だから時間を無駄にする。自分の時間をうまく投資すればどれだけの価値が生めるか?それを考えていれば、アポを相手にする時間がいかに無駄かわかるだろう。怒りに固執したり、張り合ったり、おせっかいをしようとしたりすることすべてが、自分の時間価値をわかっていないことからくる。人間に一番平等に配分され、それでいて人生で最も大切な資源は時間だ。時間こそが価値を生む。
嫌な相手にこそやられたフリ
まず頭に来たら、相手に花を持たせて、いい気分になってもらうのだ。アホはアホゆえに皆に好かれておらず、その事実に薄々気づいている。そんな現実にめげないくらい彼らの面の皮は厚いが、人間誰しも人に好かれたい、人に認められたいという欲望は持つ。頭に来た人間にこそ、笑顔ですり寄って物事を頼んでみよう。
そのためには相手の攻撃やいじめにやられているフリをすればいい。反撃をするガッツなど微塵も見せず、敵わなくて悔しいが「やられた」「勝てません」という姿を見せるのだ。ダメ元で結構。
アホはくそ生意気で自分に嫌いオーラを発しているような人間が頭を下げてくれたら嬉しいのだ。勝ち誇った気になり、それ見たことかと得意げになる。 それでいいのだ。そこでアホも人間なので脇が甘くなり、情にほだされる。頭を下げるときは、本気で誠心誠意下げないと用心深いので効き目がない。どうせ頭を下げるなら本気で徹底しで下げよう。そしてアホに絶対見つからないところにいって、バカヤローと言を出してストレスコントロールをしよう。陰口はいけない、絶対に伝わる。SNSやブログに書くのもご法度だ。これも必ずバレる。
気まずいときこそ、無理にでも話しかける
もし、あなたに自分の目的達成のためにどうしても味方にしたい人物がいるとしよう。しかし、その人がどうしても折り合いのつかない人物だったら、どうすべきか?
究極の手段だが、その相手に「その人から受けている嫌な行為への対処方法」について相談するのが効果的だ。つまり相手がやっている行為を、ほかの人がやっている嫌がらせだとして、相手にその嫌がらせへの対処方法を聞きに行くのだ。
これはかなりの高等戦術である。自分をいやらしく無視したり、無理難題を押し付けたり、仲間外れにしたりする人がいたら、そのアホに「私を無視したり、仲間外れにしたり、無理難題を押し付ける人がいるんです」と相談に行ってみるといい。
これはかなり効く。ドキッとしながらあなたの相談に親身になって答えようとして、その後も、あなたに出した答えの期待に添うように、行動を修正してくれる可能性が高い。あくまでも「これお前のことだよ」と暗にほのめかすことなく、真摯に思いつめた感じで相談に行くのかいい。陰湿なアホでも、さすがに「俺のことか!?」と思うに違いない。
目的のために「組織力」を利用せよ
この世は不条理であり、正義や義理は大事だが、それを純真無垢なまま鵜呑みにして行動していては、たった一度の奇跡のような人生を満足する形で使い切ることはできない。 現実は汚く見えるものだが、そんなものに嫌悪を示すより、自分の目的に集中して、そこで結果を出すことに専念したほうがいい。結果を出すために権力に接近することが必要ならば、その力を活かすことも視野に入れて準備しておくことだ。
今あなたが他者からどう思われているかなんて、人生の最後から逆算すればどうでもいい途中経過なのだ。
そんなつまらないことにとらわれているのは時間とエネルギーの無駄。人生を台無しにしているのだ。主役なってもっと思い通りに生きてみてもいいのではないか?